よい不動産屋との出会う方法を11紹介します。
ターゲットにしている価格帯に対して十分な資金を持つ
投資家が買いたいと考えている物件の価格帯に対して、十分に資金があることは絶対条件です。全額フルローンねらいではなく、3割の自己資金と諸費用を用意しましょう。不動産屋の立場で考えれば、資金に余裕があるほうが紹介できる物件に幅が持てます。4割~5割くらいの自己資金があれば、希望に該当する物件が見つかれば、紹介しようという気持ちになります。
ターゲットにしている価格帯に対して十分な信用力がある
融資で収益物件を買おうとしている場合は、投資家が買いたいと考えている物件の価格帯に対して、十分な信用力が必要です。望ましいのは不動産投資の経験が豊富で、自己資本比率が高い投資家ですが、年収の高いサラリーマンの場合も信用力が高いです。それ以外にも、購入エリアを営業区域にしている金融機関との取引実績がある場合も、その金融機関に対して信用力が高まります。信用金庫・信用組合の口座を開設し、給与の振込口座に指定したり、定期預金を預けたりすることを事前に行うことは効果があります。
購入したい収益物件の希望条件が明確である
購入しようと考えている収益物件の希望条件を明確にしておくことは大切です。「エリア・立地」「表面利回り」「価格帯」「築年数」「区分・アパート・戸建て」「木造・RC造」など、不動産屋にとって投資家の購入イメージがわくように、あらかじめ希望を伝えましょう。
不動産の目利きができる
不動産の目利きができる投資家には、良い物件を紹介しようと考え、不動産屋の目利きができない投資家には、それなりの売れ残り物件を紹介しようと考えてしまうのは、不動産屋の常です。収益物件にたいして、どのような観点を見るべきなのか、それぞれの観点の評価に対して、投資家自身がいくらで査定額を算出するのか。その査定額が、その時の売買相場相応であれば、不動産屋も気持ちを込めて物件を紹介してくれると思います。普段から販売されている収益物件をたくさん見て、内見を多くこなしていくことで、不動産を見る目を養っていきましょう。
今の時代に合った、高望みでない物件の希望条件をもっている
安ければ何でもいいと、毎回売主の希望を全く無視した大幅な値引きを要求しているようでは、その投資家には物件を紹介しなくなるでしょう。不動産屋も内見をするためには、準備も含めて数時間を費やすことになります。売主の値引きの限界金額がわかっている場合もありますので、希望の購入金額が大きくかけ離れている場合は無理な値引き要求は避けましょう。また「お買い得」と感じた物件であれば、満額での買付もできる姿勢も取引のチャンスを逃さないためには大切です。
上記を表現する資料を作成し提出する
これまで挙げてきた、投資家に関する情報や希望条件を、投資家自身が資料にまとめ、不動産屋にプレゼンテーションをしましょう。不動産屋とのコミュニケーションを短時間で円滑に行えるように、購入者側も協力する姿勢は大切です。
対応を早く、連絡事項はなるべくメールで行い、電話などで相手の時間を奪わない
こちらが不動産屋に素早いレスポンスを求めるように、不動産屋も素早い対応を求めています。紹介された物件が希望に合わない場合など、言いにくい要件の場合を含めて返事は早く明確にし、次の段階に素早く進めるようにしましょう。不動産屋も、これまで多くの案件をこなしていますので、いい返事も悪い返事もできるだけ早く処理したいと考えています。相手の時間を奪わないようにしましょう。長電話も控えるようにしましょう。電話をする必要がある場合は、あらかじめ要件をまとめてから連絡しましょう。
判断力・決断力を持つ
不動産は高額取引になりますので、一度は購入すると決めた場合でも、迷ったり悩んだりすることは仕方のないことです。しかし、優柔不断な投資家には、良い物件は回ってきません。物件が紹介されれば、インターネットを使った調査により購入判断は数時間で行えるようになりましょう。それで購入を進めようと決めた場合は、当日、遅くとも翌日には、現地調査を行って、購入希望金額を確定し買付証明を送付できるようにしましょう。毎日スーパーで野菜を購入するように、毎日収益物件に触れていれば、野菜を買うときのように、素早い購入判断ができるようになります。
不動産屋をパートナーとしての尊敬の念をもって接する
「自分は客だ」という態度をあからさまにとるのは、絶対にやめましょう。今後、長いお付き合いになるパートナーであることを意識し、相手の敬意をもって接しましょう。仕事がスムーズいくように必要事項を過不足なく、相手に伝えられるように心がけましょう。不安に思っていることがある場合は、率直に伝えて、問題解決を協力できるように進んで情報開示しましょう。
尊敬できる不動産屋とは何かを明確に持つ
不動産屋にへりくだることなく、パートナーとして依頼された事項を確実に迅速に忠実にこなしてくれるかどうか判断しましょう。不動産業界は海千山千の世界です。不動産業界のビジネスモデルを理解し、どのような不正が横行しているのか、不正を行わせないために、何を確認しなければいけないのかを常に確認しましょう。
相手の儲けも考える
不動産売買において、不動産屋の収入源は仲介手数料です。宅建業法によって上限が「売買価格の3%+6万円(税抜)」と決まっています。仲介手数料の値引き要求をすることは可能ですが、値引き要求をした場合、投資家に対する不動産屋の熱意は極端に下がることと思います。仲介手数料は不動産屋の仕事に対する報酬ですので、それを値切るということは不動産屋の仕事を認めないと判断されます。今後、継続して取引を行う予定がなく、こちらから指定した物件購入の手続きをすることのみ期待しているのであれば、購入相談の前に仲介手数料について相談して、安く対応してくれる業者と媒介契約を結ぶことは可能です。
良い不動産屋に出会うためには、良い顧客になりましょう
不動産業界は海千山千の世界です。すべての顧客にとって、良い不動産屋は存在しないと考えましょう。自分自身の投資家としてのレベルを上げることで、良い不動産屋として対応してくれるようになります。
お役立ちいただきましたら、SNSのフォローをよろしくお願いします。
戸建て賃貸を購入するときに優先すべきことをおしえます。
どうしてもいい収益物件が見つからない場合はどうすればいいか?
融資に積極的な金融機関を紹介します。三井住友トラストL&F編