本当の掘り出し物なら、業者が買っている
本当に掘り出し物なら、不動産屋本人や会社が買っているはずです。「いや、お金がないからです」というような言い訳をするかもしれません。仮に百歩譲って「お金がない」というのが本当であったとしても、ほとんど付き合いのない一見同然の客ではなく、付き合いのある同業者に貸しをつくるために紹介するでしょう。
業者(自社) > 業者(他社) > 不動産投資家 >> 一般人 の順で、掘り出し物件が回ってくる
まず、業者は掘り出し物を見つけるというよりは、掘り出し物にします。売却を考えている一般人のところに価格査定に行き、相手の様子を見ます。不安を煽ったり、義務感に駆らせたり、切迫した恐怖感を与えたりして、一般人を依存的にします。救済案や妥協案を提示して受容させることで、安く買いたたいて掘り出し物にします。
買いたたくことが強い業者が、そのまま購入するとは限らず、その業者が資金力が乏しく、資金力があり再販を得意とする同業他社に紹介する場合もあります。一般人に紹介しない理由は、業者は即決すること、貸しになること、物件に不具合があっても、業者であれば賠償問題に発展しにくいからです。
業者に回すほどではないけど割安の物件は、不動産投資家に回ってくる
業者が購入するほど割安ではないが、市場に出せば速やかに売れると予測される程度の掘り出し物の場合は、付き合いのある不動産投資家に紹介します。不動産投資家といっても、かけだしの大家さんではなく、資金も潤沢で選定眼があり、即決できて、あとで文句を言わない人です。
相場の物件で、自社客付け物件を、一般人に強く勧める
仲介業者は、売主とも買主とも媒介契約をして成約させた場合、仲介手数料を両方からもらうことができるので、仲介業者が強く勧めてくる場合は、自社元付物件の可能性があります。
ネットで販売広告を確認して、取扱業者を確認する
ネットに流れていない場合は、媒介契約をしたばかりの、自社囲い込み中の物件
懇意にしている業者間のみで流通している、囲い込みに準じた物件
であり、物件そのものは、相場通りという場合が多いです。
悪質業者の場合は、自社客付け「売れ残り」物件を売りつけてくる
悪質業者になると、掘り出し物でもなんでもない、割高な物件を「掘り出し物」と勧めてくる場合があります。また、囲い込んでいる物件を「川上物件」として「売れ残り」であるにもかかわらず、プレミアム感を出して勧めてくる場合があります。
不動産屋の言葉に心が揺さぶられているうちは買わない
案内してくれる不動産屋さんの言うことに「そうかなー、どうかなー」と心が揺さぶられているうちは買わないほうがいいです。
自身で物件の目利きができることが一番大切
よくわからないところに、専門家(不動産屋が専門家かどうかは疑問ですが)が「掘り出しものです」と言われると心がぐらつくのは致し方ないと思います。しかし、自身で物件の目利きができるようになれば、自身で判断できるようになるため、そのような言葉に惑わされることはありません。
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