法人設立はどのように考えればいいのか

法人設立はどのように考えればいいのか
不動産投資を検討しています共働き夫婦です。私は会社の早期退職者制度を利用して退職金他3,000万円を元手に不動産を購入しようかと考えています。個人での不動産購入を考えています。最初から法人を作った方が良いのでしょうか。
目次

法人を設立する目的は3つ

 法人を設立する目的を大まかにいうと、1.節税 2.融資の優位性 3.社会保険料節約が挙げられます。

節税

 考え方や資産状況、所得状況によって様々ですが、所得税の税率により、以下のような考え方があります。

1. 個人課税所得が、330万円以上
2. 個人課税所得が、900万円以上
3. できるだけ早く法人化

 急速に拡大を目指す場合は、建物の簿価0円がある一定の期間後に一気にきますので、今の所得税を主体と考えるのか、将来の所得税を主体と考えるのかにもよります。

融資の優位性

 法人化したほうが融資に対して有利なるケースもありますが、個人でも、法人でもこれまでの不動産経営の経営実績のほうが評価比重が高いですので、その差が表れてくるのは複数購入して十分に実績を出してからになります。急速に拡大した場合でも5年後、緩やかであれば10年後くらいでしょうか。事業展開を積極的に行いたい場合は早期の法人化をお勧めします。

社会保険料節約

 マイクロ法人のスキームを利用して社会保険料を節約することができます。会社員を退職した後は、ある程度の規模で不動産経営をしている場合は、法人設立による効果は大きくなります。

どの程度の期間でどの程度まで積極的に規模拡大していくかによる

 長期間不動産経営を行う予定で、資金が多くあり、サラリーマンの収入が多い場合は、法人を設立するメリットも大きいでしょう。しかし、相談者様のように早期退職利用制度の資金で不動産を購入する場合は、年齢も考えて、法人を作るメリットは少ないように思います。

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