外壁塗装が建物にとって、とても大切だということがわかりました
大きな費用がかかりますが、建物を長く使うためには必要なことです
皆さんこんにちは、たくです。
引き続き、外壁塗装について、建物メンテナンスのスペシャリストようちゃんにお話をうかがいます。
まずは、ようちゃんのご紹介をします。
創業120年の老舗塗装業「鈴木興業株式会社」の若き5代目社長。
一級塗装技能士、一級建築施工管理技師など多数の資格を所有し、リベ大 大阪オフィスの塗装工事を施工されています。
また、「鈴木興業株式会社」は、ゼネコン大手の大林組の建物施工について塗装担当もしているという、一流企業です。
前回は、外壁塗装がなぜ必要なのかについてのお話でした。
外壁塗装をしていない建物の傷み方はひどかったね
町を歩いていても、もうそろそろ外壁塗装しないと建物がかわいそうだ、と思うことは多いです
今回は、外壁塗装をするタイミングを、ようちゃんに伺いたいと思います。
必要なメンテナンスを、必要なタイミングで行ってほしいなと思います
どうぞよろしくお願いします。
- なぜ外壁塗装をするのか
- 外壁塗装をするタイミング7選(今回の記事)
- 必要な基礎知識4選
- まずは自分で見積もりしよう
- 塗装業者を選ぼう
- 見積り立会い
- 見積書がきたら
ぜひ、最後まで読んでもらって外壁塗装をするための知識をつけていってくださいね。
雨漏りがあった
天井や壁のどこかから、雨漏りが起こっていることが分かった場合、早急に外壁と屋根全体の塗装を実施したほうがいいです。
大抵は、雨漏りの起こっている場所だけでなく、全体的に劣化が進んでいて
部分的な補修では、また、別の場所から雨漏りが起こる可能性が高いです。
建物は、雨や日差し、風、雪などの影響を受けて劣化していきます。屋根や外壁の劣化箇所から、いつの間にか雨漏りが起きているという事態もあります。
雨漏りは原因箇所の特定が大変難しく、修繕できた場合でも、次の暴風雨の時まで、修繕が完了したと言い切れないのが実情です。
屋根の種類や特徴、劣化状況によって修理方法が変わってきます。細かい箇所の補修から、傷んでしまった屋根全体の交換まで幅広いです。
また、屋根だけでなく外壁からも雨漏りは発生します。
窓枠などのサッシ周りから発生しているのか、それとも外壁のひび割れから発生してるのか等、原因は様々です。
色あせてきた
色あせは、塗料からの大切なサインです。見た目が悪くなるだけではなく、「紫外線」と「熱」が塗装を破壊して、防水性が失われているサインなんです。
色あせは、汚れとは違って清掃では取り除くことができません。
再度、塗装することで元の保全状態にする必要があります。
主な原因は、「紫外線」と「熱」が塗装樹脂を破壊することですが、他にも、酸性雨による影響も原因のひとつです。
塗料の種類にもよりますが、10〜15年程度で色あせてきます。
塗装面が浮いてきた
塗装面が浮いてきた場合も外壁塗装をするタイミングになります。
ただし、ふくれやはがれの原因は2つあります。
塗装後すぐ、おおよそ1年以内でふくれやはがれが生じた場合は、施工不良が原因と考えられますので、施工業者に補修してもらう必要があります。
塗装後10年近く経過してふくれやはがれが生じた場合は、塗膜が劣化したことが原因と考えられますので、外壁塗装をすることを必要になります。
基礎にひび割れができた
外壁塗装のひび割れが幅0.3mm未満の場合は、緊急対応の必要なく経過を観察していきましょう。
ひび割れの幅の測定方法としては、クラックスケールというものを使えば簡単に行えます。
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時間の経過とともに、いずれは大きなひび割れに進行する可能性もあります。
そのため、ひび割れが大きくなっていないか、今後も定期的にチェックをする必要があります。
幅0.3mm以上のひび割れには処置が必要です。DIYでは、表面的な処置になりますので、専門家による対応が必要です。
対応としては、Uカットシーリング処理や、エポキシ樹脂を注入する方法があります。
この画像は、エポキシ前→エポキシ準備→エポキシ注入→エポキシ施工後という流れです。
チョーキングが見られる
手で触ると、白い粉状のものが付着する状態です。
紫外線や酸性雨によって塗料の中の合成樹脂が分解され、顔料が粉状になって塗装表面に現れたものです。
チョーキングは、“塗装の膜”による防水効果が失われているサインです。
防水効果の失われた壁からは、建物内部へ雨水が染み込んでいきます。
コーキングが劣化している
コーキングは、可塑剤という添加物を加えることで柔軟性を備えていますが、紫外線を浴び続けると、コーキング材に含まれる可塑剤が抜け落ちるため、ひび割れが発生します。
左がコーキングの画像で、右がひび割れしているコーキングの画像です
コーキングの劣化が進行すると、硬化します。劣化が進行して硬くなったコーキング材に、振動が加わることでひび割れが生じます。
外壁のコーキングのひび割れ箇所からは雨水が浸入し続けるため、少しずつ外壁材にも雨水が浸み込むようになります。
雨水の浸み込んだ外壁材は腐食が進むなどして、早々にダメになる可能性があります。
コーキングの寿命は5〜10年です。
外壁塗料の寿命は、20年を越える高価なものも存在しますが、現状ではコーキングの寿命に合わせて、寿命が15年程度のシリコン性塗料をお勧めします。
前回の外壁塗装から15年程度経過している
築年数や外壁塗装歴から、外壁塗装が必要な時期の目安がわかります。
新築時、又は前回の塗り替えから15年経過時が、外壁塗装を行う時期です。
直近の外壁塗装時に使用した塗料製品がわかれば、さらに正確に、外壁塗装が必要となる時期の目安がわかりますが、コーキングの寿命を考えると「塗料の寿命=外壁塗装の寿命」とはならないです。
塗装より先にコーキングの寿命がくる場合もあるので10年程度で状態の確認が必要です。
外壁の種類や周辺環境(気候や日当たり、沿岸地域)によって、目安から大きく前後することもあります。
まとめ
今回は、外壁塗装をするタイミングについてお話ししました。
単純に15年が経過したから外壁塗装をしなければいけないというわけではないんですね
周辺環境により建物の状況も変わるから、現状を確認することが確実ですね
- 雨漏りがあった
- 色あせてきた
- 塗装面が浮いてきた
- 基礎にひび割れができた
- チョーキングが見られる
- コーキングが劣化している
- 前回の外壁塗装から15年程度経過している
外壁塗装について、今後、より詳しく学んでいくよ。
今後、より詳しく掘り下げていこうと考えていますので、楽しみにしていてください。
- なぜ外壁塗装をするのか
- 外壁塗装をするタイミング7選(今回の記事)
- 必要な基礎知識4選
- まずは自分で見積もりしよう
- 塗装業者を選ぼう
- 見積り立会い
- 見積書がきたら
より具体的に、外壁塗装の相談にのってほしい方は、ようちゃんまでご相談ください
それでは、今回はここまで読んでいただきありがとうございました。
その他にも不動産に関する、さまざまな記事を書いていますのでぜひ参考にしてくださいね。